遺伝子組み換え(GMO)について

連日、不適切な食品表示についてのニュースが続いていて、日本の食の安全が信じられなくなってしまう今日この頃ですね。
こうまで有名店でこのような問題が出てくると、スーパーやコンビニはきちんと表示しているのか?など不安になります。

さて、そんな中、今日は遺伝子組み換え作物の現状についてお伝えしたいと思います。
遺伝子組み換えについて日本の流通規制は非常に緩いと考えられています。

遺伝子組み換えとは品種改良と違って、複数の生物の遺伝子を合体させて全く新しい生物を創造するのが遺伝子組換えです。

日本で承認され、流通している遺伝子組換え作物は、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ジャガイモ、綿、てん菜、アルファルファ、パパイヤ、キモシンです
その他にa-アミラーゼ、リパーゼ、などの添加物も7種類ほどあります。

厚生労働省のサイトに詳しく書かれています。
また、その安全性についても書かれていますが、それを懸念する考え方もあります。
特にヨーロッパでは遺伝子組み換えの食品はほとんど流通しておらず、その規制も大変厳しいものです。
食品添加物も安全だと考えられていましたが、今では無添加が多く出回るほど摂取を控える様になって来ています。
遺伝子組み換えの食品についても、今は安全だと言っていても、将来的には人体に環境に影響が出るかもしれない未知の作物と言えます。

世界中で遺伝子組み換えの作物を多く食べているのは日本人だと考えられています。
遺伝子組み換え作物を多く作っているアメリカでも、遺伝子組み換え作物は家畜の飼料になる割合が多いのが実情のようです。

遺伝子組み換え商品の表示についても日本はとても曖昧で、不明瞭な点が多々あります。
例えば、豆腐や納豆、みそなどは遺伝子組み換え作物を使用しているかどうかの表示義務があります。
しかし、醤油やコーン油、コーンフレークなどは表示義務がありません。
したがって、醤油などで無表示の場合は遺伝子組み換え作物を使用していると考えることができます。
その他の食品でも国産肉と書かれていても数十パーセント海外の肉が混ざっていたりすることがある程、日本の食品表示は曖昧です。

では、なぜ遺伝子組み換えは産まれたのでしょう。
これは生産コストを上げて利益をあげることが目的です。
例えば、現在全世界で作付けされている遺伝子組換えダイズは、アメリカのモンサント社の除草剤耐性ダイズです。
もともと、モンサント社はラウンドアップという除草剤の会社でした。
そのラウンドアップという除草剤に耐えられる様に遺伝子操作をした種が生まれました。

ラウンドアップの除草剤で、農地の全ての雑草を根こそぎ枯らしてしまいます。そこに遺伝子組み換えされてつくられた
除草剤耐性ダイズの種をまき、成長の途中でラウンドアップ除草剤で除草します。すると、1年中雑草が生えなくなるそうです。
確かに手間がかからない方法であり、便利そうですが、なんだかおいしく無さそうです。
そして、モンサント社はラウンドアップの除草剤と除草剤耐性ダイズをセットで販売出来るので儲かります。
さらに、除草剤耐性ダイズの種はモンサント社が特許権をもっているので、独占状態です。
このように一つの企業がもうかる為だけに生まれたのが遺伝子組み換えの技術と言えます。

日本は食品自給率が非常に少ないので、遺伝子組み換え作物等の海外の食品を取り入れれば取り入れるほど、
国内の安全な食品を手に入れることが難しくなってしまうでしょう。
さらに、食品表示についても曖昧で、日本人の意識も低いので、今回の偽装食品問題を機に大きく見直してほしいですね。

次回は遺伝子組み換えとオーガニックコットンについてお伝えしたいと思います。

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