マタニティとオーガニックコットン

マタニティ・maternityとは、妊婦さんという意味ですが、 もう一つ「母性」という意味があります。 父性は、パタニティpaternityとなり、ママとパパはここから来ているのでしょう。



新しい命・赤ちゃんは、劇的に成長してゆきます。
1ミリの10分の一の受精卵が
1か月目には1cm(2g)になり、
3か月後には9cm、
6か月には30cm、
そして生まれる時には50cm、3、000gにもなります。受精卵から10億倍の成長変化が、ママのお腹の中で起きます。


その間、40億年の生命の進化のプロセスを辿ります。海中で生きてきた生物が地上に這い出して、大気を呼吸する苦しい時期とママのツワリの時期が重なるという説もあります。またツワリは、ママの心身の波動と赤ちゃんの波動が同調して一つになる重要なプロセスという説もあります。

ママにとって妊娠期間の300日は、ツワリ、貧血、むくみ、のぼせなど辛い体調を経験する時期ですが、赤ちゃんに会えるプロセスと思うと愛しさが湧いてきます。この間をどのように快適に過ごせるかの工夫が大事です。



<肌触りがどれ程、身体に影響するか?>

ママの心身の変化は、皮膚感覚にも表れます。お腹の赤ちゃんにせっせと栄養分を分け与えるので、肌がカサカサになったり、ヒリヒリと接触に敏感になる事もあります。冷えやのぼせの感覚が頻繁に起こることもあります。

不快な感覚はそのままお腹の赤ちゃんに伝わります。ママの安定した感覚は、適切なホルモンを分泌して、赤ちゃんの色々な大事な機能を作る細胞を形成してゆくので大切です。妊娠中は、特に、ママが食べるもの、過ごす環境、身につける衣服に注意を向ける必要があります。

赤ちゃんが成長するとママの体形も変わってゆきます。快適に過ごすためには、体形を十分に考慮された服を選びましょう。

特に下着は、先々の為にと買い込まないで、その時その時の体形を測って適切なサイズのものを着ましょう。
少しきついけど慣れるだろうというのは、間違いです。無意識のレベルでストレスになります。そのストレスは、当然赤ちゃんの不快に繋がります。



以上の事を、別の角度から証明する2つの実験があります。「肌触りの良い肌着を着たグループ」と「肌触りの悪い肌着を着たグループ」の数人の人たちの尿を採取して副腎皮質ホルモンの一種「コルチゾール」の量を測ると、肌触りの良い方より 悪い方が多くなります。「コルチゾール」はストレス対応ホルモンで、肌触りの悪い方は、多量に「コルチゾール」を消費してしまっていたのです。 コルチゾールが少なくなると、成長ホルモンが減ってしまいます。赤ちゃんには成長ホルモンが最も必要な時です。

もう一つの実験は、唾液のなかの「免疫グロブリンA」の量を測ります。
結果は、肌触りがよい方が多くなります。「免疫グロブリンA」は病原菌への免疫成分で、風邪など感染症に対抗します。これらの実験で判るように、着ている服などの快、不快が健康に影響していたのです。

不快な感覚は、自律神経のバランスを崩して、体温の調節が狂い、カラダが変に暑いとかぞくぞくと寒気がすると感じるようなります。こうなると当然、集中力が鈍り、いらいらした気分になります。そして、重要な指摘があります。
それは着た時に肌触りが悪いなと感じても、3分もすると、それに慣れて無意識の領域になってしまうということです。ところが、その不快感に対応する身体の生理作用は、引き続き働いているのです。“なんだか今日は、やたらにイライラして疲れるなあ”と感じることがあったら肌着や靴下など直接肌に触れている物を疑ってみてください。



<NOC認証のオーガニックコットン製品の特長>


オーガニックコットンは、やさしい肌触り、適度な保温性、吸湿性があり、衣服や寝具、生活繊維用品に最も優れた素材と云えます。

NOCの認証を得たオーガニックコットン製品は、一般の綿製品と比べて、化学処理を極力控えていますので、植物としてのコットンの心地よさ、そのものが維持されていて、ホッとする着心地をお楽しみ頂けます。

一般の綿製品は、見た目のキレイさや機能性を求めて漂白、染色、艶だし加工、防縮加工など化学処理をくり返します。工業製品としての品質は向上しますが、綿本来の柔らかさを失ってしまいます。
そこでさらに柔軟剤で仕上げます。洗濯を繰り返すと、柔軟効果がなくなり、ざらざらしてくるので、市販の柔軟剤を使うことになります。
これに対して、NOCの認証を得たオーガニックコットン製品は、化学的な加工処理は最小限に  していて、柔軟剤処理などせずに仕上げています。自然のコットンの力をそのまま生かすことを求めて仕上げます。
石鹸洗剤などを使ってやさしく洗濯してゆくと、いつまでも柔らかさが持続します。
(日本オーガニックコットン流通機構レポートより)

オーガニカリーではまだまだ、マタニティ商品の展開が出来ていませんが、
マタニティの時期からオーガニックコットン製品を取り入れて行くことがお薦めです。
ベビーを思うばかりで自分のケアを忘れがちですが、ママが快適でいることも大切ですね。

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