オーガニックコットンのすすめ~静電気について

冬に衣類を脱ごうとすると静電気を感じることがよくありますよね。静電気の発生の大きな原因の一つが衣類です。

最近特に寒くなって来たので、重ね着をたくさんするため良くビリッと感じます。

特に衣類品のほとんどに含まれている、石油を原料とするナイロン、アクリル、ポリエステルなど
の合成繊維の摩擦により静電気が発生し、人の体に静電気が帯電されていきます。

戦前ぐらいまでは衣服は綿や麻、シルク等の自然生地の天然繊維が主流でした。

天然繊維には繊維の自然な空洞が保たれていて、適度に水分を含んでいるので、静電気の発生が
ほとんどなかったのです。
しかし、戦後にナイロンなどが開発されてどんどん静電気を感じる人が増えたそうです。

また、ポリエステル同士など同じ素材を重ね着したときも静電気は発生しますが、ポリエステルとナイロンなど違う合成繊維を重ね着したりして、摩擦があると静電気は大きく発生するそうです。

また、合成繊維を着用していると、肌の弱い人にあまり良くないだけでなく、健康面でも
悪影響があるようです。

綿などの天然繊維と合成繊維では合繊繊維の方が血糖値の急激な上昇してしまうことが
研究により報告されています。

また、合繊繊維を着用することで発生する静電気は体内のビタミンCが通常より多く使われ、
血中のビタミンCが不足したり、さらにカルシウムが減少することも分かっているそうです。

ビタミンCの不足で抵抗力が低下して、疲れやすくなったり、風邪等の病気にかかりやすくなったり、
カルシウム不足でストレスが溜まりやすかったり。

また、貧血になりやすくなることや肩が凝る原因になること等、体調不良の原因の一つとなる
こともあるようです。
なんとなく調子が悪いなぁと思う原因が意外と身近な静電気のせいなのかもしれないのですね。

さらに、静電気が家の中等のホコリを吸い寄せるので、ホコリの中のアレルギーの原因と
なるダニの死骸や糞、カビなどを体内に取り込みやすくなるという危険性もあります。

アレルギーや皮膚のトラブルを悪化させてしまうこともあるので、
デリケートな皮膚の赤ちゃんやアレルギーなどのある人は特に気をつけたいですね。

蛍光増白剤とは

今日はOrganicallyの商品説明で出て来ている蛍光増白剤についてお話ししたいと思います。

蛍光増白剤をみなさんはご存知でしたでしょうか?

アパレルの業界で、子供の服作りに携わっていると良く耳にする言葉で、気をつけなければと
思うものです。しかし、友人と話していると意外と知られていないワードだと気づきます。

蛍光増白剤は現在使用されているものについては、急性毒性、慢性毒性、発ガン性などの問題は
ないと言われています。
しかし、量により人によっては皮膚刺激やアレルギー反応を起こすことも考えられるので、
通産省通達では、「家庭用品については蛍光増白加工は必要最小限にとどめ過剰加工にならない
こととして乳幼児用製品についてはできる限り避けること」とされています。
そのため、デパートなどではベビーなどの衣類品について「蛍光増白剤が使用されていないか」は
商品取扱において、大事なチェックポイントの一つになっています。

また、環境への影響については、蛍光増白剤の原料であるスチルベンに環境ホルモンとしての
作用があると考えられていてまだ十分に解明されていません。
また、蛍光増白剤は環境中ですみやかに分解するとされていますが、条件によっては残留して
蓄積することもあると考えられていて、河川や海洋、地下水からも検出されていることもあります。

そのような蛍光増白剤は洗剤など身近なところで使用されています。

例えば、洗剤では白いものを洗っても、もとの白い色に見えない場合がありますがそれを
白く見せるために蛍光増白剤を使用しています。蛍光増白剤は一種の染色の一種で、
光により白く見せるものです。

繊維業界では繊維を元々生成り色のものをより白く見せるために蛍光増白剤を使用しています。
ピンクやブルーに見える洋服も一度蛍光増白剤で白くて、ピンクやブルーにしているものが多くあります。

赤ちゃんのようなデリケートな肌の方にはやはり、出来るだけ余分な成分の無いものが
望ましいと思われます。

子育てにおいて、あまり気にし過ぎも良くないとは思いますが、蛍光増白剤についても知識として
頭の片隅に置いて頂いてもいいのかなと思います。

私達 Organicallyの製品、特にベビーキッズのの商品では蛍光増白剤を使用しないことを心がけています。

オーガニックコットンのすすめ~通常の綿花の現実

今日は通常の綿花がどのように作られているか、その現実を伝えたいと思います。
普通、綿花をつくるには大変な手間がかかります。

その手間を省くために大量の農薬が使われています。

害虫を防ぐためであったり、機械でコットンを収穫するには葉っぱを枯らして落とさなくては
いけないので、人工的に枯れ葉剤を使用して、茎や葉を枯らしてから刈り取ります。

成熟してひとつづつ手摘みで収穫されるオーガニック農法の場合、繊維の自然な空洞が
保たれますが、未熟な状態で枯れ葉剤を撒いて、刈り取られた綿花は、農薬によって
空洞がつぶれてしまいます。

しかし、それを無理矢理薬剤を使用して膨らませて、糸切れを防ぐために化学糊を
使ったり、染めやすくするために、コットンが持つ自然な油分を取ってしまい、
化学染料を使用し、色が定着するようにしたり、繊維の毛羽立ちを防ぐためなどの
加工が施されています。

Tシャツを一枚作るのに使われる綿が約200gで、そのTシャツには150gほどの農薬が
使われているそうです。
また、一枚のTシャツを作るのに、2.8トンの水を消費したことになるのです。
さらに、企業の汚染廃水の20%は染色をはじめとする繊維加工工場から出ているそうです。

また、コットンの産地の多くは貧困地域で、たくさんの子供達が生産に携わっています。
その子供達は学校に通うことも出来ず、低賃金で長時間働かされ、さらに大人達から
暴力を振るわれることもあるほどです。

生産する人たちはそのような過酷な環境な上に、農薬等の薬品で健康をも蝕まれています。
また、大量の農薬を買うために借金を背負って、それを苦に自殺にまで追い込まれる人もたくさん居ます。

安い安いと思って、手を伸ばしている商品の背景にはそんな悲しい現実があるのです。

安いと思って買ったものはあまり大事にされず、すぐに捨てられてしまったりもします。
繊維の廃棄物は、全埋め立て地の5%にものぼるそうです。
廃棄物にも化学薬品は残ります。

私達はそのような環境を少しでも変えられればと想い、オーガニックコットンやフェアトレードの
必要性を強く感じています。

私達の子供達の未来のためにも、薬品だらけの環境から、土壌自体を改善して本来の姿に近づけ
温暖化や異常気象がこれ以上進まないように出来たらと願うばかりです。

人間が自然の中に住まわせて頂いていると思わなくてはと、私達は思うのです。