先週、Organicallyで使用しているオーガニックコットンが作られているインド、タンザニアのプロジェクト、bioReタンザニアの最高責任者が来日したので現地の様子や視察した池内タオルの社長のお話等を伺いました。
このbioReプロジェクトはスイスのREMEI社が中心となり、1991年からインド、1994年からタンザニアで始められました。
このプロジェクトの特徴は、単にオーガニックコットンを買い取るだけではなく、この地域で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みを構築している点です。
現在では、インドで8,000軒以上、タンザニアで2,000軒以上の契約農家を抱え、世界で最も大規模かつ、先進的なプロジェクトとして知られています。
具体的には有機農業のサポート、子供の教育支援、生産者や地域の人々の健康のためのインフラ整備、就農のための資金援助、生産者の自立支援 などです。
実際、このプロジェクトに関わる綿農家は皆ハッピーな生活を送っていることが今回のお話ですごく感じられましたが、ごくごく一部の人たちの話だと言うことも分かりました。
オーガニックコットンの生産量が締める割合は綿花全体の僅か0.7%だけなのです。
1昨年1%で目標10%ととしていた所、ダウンしているのです。
減少の原因はいくつかありようですが、大手企業などが、ブーム的に捉え、オーガニックコットンを買い占める様なことがあったのですが、今はオーガニックコットンはいろいろな取引が手間なのでやめて、農薬問題やフェアトレード問題を軽視した低価格な素材を取り入れる様になったことがあります。
コットン農家も大手企業に振り回され、意欲を失い、オーガニックコットン農業から他の作物に切り替えてしまいます。
また、遺伝子組み換えの種の普及が激しく、遺伝子組み換えでない種の入手も困難になって来ているそうです。
バスタオルを一枚作るのに20坪ものコットンが必要だというのに、大手企業は低価格化に走り、1000円以下でTシャツやデニムが作られています。これでは地球は保たないと思います。
とても貴重な話がたくさん聞けました。
我々も一時のブームで終わらず、何十年と続けられるブランドになり、地球に貢献出来たらなと思うのでした。