出産祝い
ご自宅用
2024.12.19(更新)
オーガニカリーで定番として発売している長袖ロンパースとコンビ肌着が、 2024年7月グランドプリンスホテル新高輪内に開業した『産後ケアリトリート KISUI Takanawa』のベビー用ウエアに採用されました。 代表の田中優美さんに、出産後の母体ケアの大切さとオーガニカリーのベビー服の魅力についてうかがいました。
田中さんは産後2か月で「KISUI」を開業しました。現在進行形でご自身も育児と仕事の両立に奮闘しているママです。 「以前勤めていた外資系証券会社で同僚が出産後に仕事を続ける際のさまざまな負担を目の当たりにしてから、産後ケアの重要性を考えていました。 ただ実際に自分が経験すると、想像以上に産後の心身へのダメージは大きかったです」
産後の苦労や戸惑いは人それぞれだと思いますが~と話しつつ、田中さんは続けます。 「産後直後は、子供を産んだ後の身体の痛みや傷に加えて、誰もが慣れない育児や睡眠不足など生活の大きな変化に少なからず悩みを抱えていると思っています。 病院は入院してから出産するまでのあいだはさまざまなケアをしてくれますが、出産を経て退院すると2週間から1ヶ月後に行う検診まではなかなか相談にのってくれなかったり、 産後指導をしてくれません。家に帰ってから育児の現実が始まる方がほとんどだと思います」 出産後の6週間は産褥期(さんじょくき)にあたり、ママの心と体が不安定になりがちです。ホルモンバランスの乱れや、育児疲れもピークになり、 「産後うつ」と呼ばれるストレスやトラブルを抱えるお母さんもいます。「KISUI」ではグランドプリンスホテル新高輪の客室で心身ともにリラックスして滞在するなかで、 産後直後から4ヶ月未満まで、用途に合わせて専門家チームが24時間体制のサポートで、ママと赤ちゃんのケアを行い、滞在目的に合わせたサポートが受けられます。
「KISUIのスタッフは助産師と保育士のみです。多くの方が何かしらの悩みを抱える授乳については、助産師が授乳の様子を見ながらアドバイスをしたり、 乳房マッサージを行ったりしています。また、ママ以外にパパと6歳未満の添い寝のお子さんも追加料金なしで宿泊できます。 都心にあるホテルですので、家族で滞在して翌朝にパパは会社へ通うことも可能です。助産師や保育士の子育てアドバイスを夫妻で 受けることで、パパとともに4つの手で赤ちゃんを支えることができるようになります。 実は産後ケア施設のなかには助産師や保育士が常駐していないところもあるのですが、 「KISUI」は助産師・保育士の有資格者が24時間体制でケアにあたっていますので、いつでも対応できるのが強みです」
滞在中は朝食は好きな時間にホテルのビュッフェで朝食をゆっくり楽しんだり、部屋には専属シェフが作るさまざまなジャンルの昼食・おやつ・夕食・夜食が提供されます。宿泊者専用ラウンジやジムなどのホテル内の施設を活用したり、外出やお買い物をすることでリフレッシュすることも可能です。また、理学療法士の資格を持つエステシャンによるオイルマッサージや骨盤ケア整体を受けたり、パパとともに沐浴レッスンを指導してもらえます。当然、夜は赤ちゃんを別室で助産婦に預けて十分な睡眠を確保できます。その他にもプロカメラマンによる家族写真撮影といったオプションも用意されています。 「アジアの近隣諸国では産後ケア施設は多くの母子が利用しています。韓国では結婚式、ハネムーン、産後ケアがセットに考えられているほど普及しています。 欧米のようにベビーシッターやナニーに頼むというのはハードルが高いかもしれませんが、第三者の手を借りることで『産後=つらいもの』という認識が変化したらうれしいです」
田中さんにオーガニカリーの肌着を導入した理由や使い心地を尋ねると、「自宅でも使っているんですよ」と笑顔で話してくれました。 「オーガニックコットンで日本製の肌着を探していたところ、オーガニカリーのサイトを見つけました。 実際に他のブランドも揃っているデパートで手に取って触りくらべたのですが、柔らかさが違って、手に馴染むんです。 肌触りもいいですし、ぜひ「KISUI」で使いたいと思いました」 オーガニカリーのベビー服は柔軟剤を使ったり、艶出し加工をせずに製品化しています。 コットン本来が持つ柔らかさや艶、温かみを出すためです。 化学処理をしていないので、劣化せずに繊維そのものの良さが保たれています。 「家で何度か洗ったのですが、生地が固くならないのもいいですね。ベビー服はかさばるので、こちらで用意しているのですが、できる限りいいものを着て欲しいので、 オーガニカリーの肌着を選んでよかったです。 お客様からの評判も良く、ご滞在中によくブランド名を聞かれます。 実際にKISUIご利用後に店舗で購入されたというお話を聞くとうれしいですね。多くのお母さんにその魅力を知ってほしいと思っています」
「KISUI」に採用されたコンビ肌着と長袖のロンパース。詳細は下記にて。
「KISUI」の事業開発マネージャーで、助産師・保健学博士の大堀璃子さんには、産後ケアでこころがけていることや赤ちゃんに着せる肌着の考え方をうかがいました。 「助産師としてお母さんが産後の不安を解消して笑顔でいられるようにしたいと思っています。まず「KISUI」を利用された方には授乳を安定させるための指導やアドバイスを行なっています。胸の張りや痛みから不安にかられたり、産後うつに発展する方もいます。母乳を出す、出さないは知識があればコントロール可能です。 母乳育児を続けたいと思っている方にはご自宅に戻ってもできるだけトラブルなく母乳を続けられるよう、お一人お一人の状態に沿ったアドバイスをしていますしています」 赤ちゃんの肌はとても敏感ですと大堀さんは続けます。 「大人に比べて赤ちゃんの肌はとても繊細で薄いのが特徴です。生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約半分だといわれています。皮脂量も少なくバリア機能が未発達のため、外からの刺激も受けやすく、肌荒れや炎症を起こしやすいです。肌触りのいい天然素材の服を着せてあげることは赤ちゃんの肌を守ることになると思います。 ただ注意したいのは、赤ちゃんは大人のように体温を放出することができないこと。そのため『着させすぎ』にすると肌着や布団のなかに熱が蓄積します。特に手足が温かいときは暑がっているサインです。冬を迎えるこれからですと、つい厚着にしがちですが、肌着にロンパースぐらいの風が直接当たらないぐらいの服装にして部屋で過ごしたり、寝るようにしたほうがいいです」