素朴な疑問!オーガニック製品の基準はあるの?

 “オーガニック”という言葉を聞くと、なんとなく「健康によさそう」「地球にも優しそう」というイメージが浮かぶかと思います。オーガニックに対するその意識の広がりと関心は、日本人である私たちの中でも年々高まっていますよね。

しかし、どういった基準でオーガニックと決められているかということはあまり知られてはいないのではないでしょうか?そこで今回は、オーガニックの世界的な標準と日本の標準をご紹介したいと思います。

日本のオーガニックフード「有機JASマーク」

 最初に、オーガニックの中で最も聞き馴染みのある分野といえばやはり「有機食品(オーガニックフード)」。日本では、農林水産省が設けているガイドライン(JAS規程)を遵守して食品を生産する業者のみが「有機食品(オーガニックフード)」と呼べる制度があります。

その見分け方は、“有機JASマーク”が付いているかどうか。例えば輸入製品で、生産国ではOrganicの称号が付いていたとしても、日本で販売する際には日本のガイドラインに沿った製造がされているかどうか認められたうえ、日本の製品と同じ様に“有機JASマーク”が必要です。

日本と世界、食品以外でのオーガニック認定の違い

それでは、食品以外に関してはどうでしょうか?実は、まだ有機JAS認定は食品以外で行なわれておりません。つまり、日本では他のオーガニック製品への基準が国として定められていないのです。

オーガニックとは「有機」という意味を持ち、化学的な農薬や肥料を使わずに有機栽培された農産物及び畜産物のことを指しますが、厳しい規程のある食品以外では、様々なとらえ方で「オーガニック」と呼んでいる製品も少なくはないので、購入する際にはホームページなどをよく確認するなどして選ぶようにした方がいいでしょう。ちなみに、オーガニック最先端のヨーロッパやアメリカを中心として、世界には食品以外にもオーガニック認定機関があります。

オーガニック製品で眠る赤ちゃん

◆BDIH/ドイツ化粧品医薬品商工連盟

2000年に医薬品・化粧品商工業企業連盟として、世界で初めて自然化粧品の認定を行ったドイツの団体。コスメの製造について厳しい基準が設けられています。

・動物実験は行わないこと
・使用する植物由来の原料は、可能な限り有機栽培の植物、または農薬の影響を受けない野生群生の植物からの原料を使用すること
など

◆KRAV~Organic Biologique Ekologisk~

IFOAM(国際有機農業運動連盟)に認可された、スウェーデンのオーガニック栽培認定組織。

・農作物の生育にあたり、人工農薬や除草剤を使用していないこと
・ 原材料と全化学薬品の安全性についてのテストをクリアしていること。また、テストは、アレルギー誘発成分、発ガン性物質などが染料に含まれていないかチェックすること
など

◆SKAL(Skal International)

 IFOAM(国際有機農業運動連盟)に登録されているオーガニック製品認定機関。SKALはドイツ、東欧、ギリシャ、ニュージーランド、南米、南アジアなども含め、世界約25ヶ国で認定活動を行っています。

・天然繊維の生産が有機農法に基いていること
・製品化までのどの工程でも、環境保全、人体に与える影響を考慮し、有害な添加剤などを使用していない
など

◆NOC(日本オーガニックコットン流通機構)

 実は日本にも、NOCという機関が存在します。公益を目的とした特定非営利活動法人で、東京都庁の許可を得て活動をされており、こちらの機関もまた厳しいガイドラインが設けられているのです。

・正統な認証機関が証明した有機栽培綿
・オーガニックコットンを常に100%使用する。一般綿とは、いかなる理由があっても混合しない。
・洗浄の際はエコロジー、健康保持のため化学合成の洗剤を使わない。(天然石けん、電解水、バイオ洗浄を推奨)※以上の使用限度を示す数値の許容誤差範囲は3%とする
など

これらの機関の認定は、製品が本当に有機栽培された原料で作られているかを証明してくれるので、消費者にとって大事な基準になります。

まとめ

「オーガニック」と呼ばれる基準はそれぞれの認定機関によって基準が異なりますが、人にやさしく、また、環境には負荷をかけず共存できるように生産していくことがオーガニックの根底にあります。日々生きる地球を考えることは、決して壮大な事ではありません。毎日の消費活動に、特別なプレゼントに、ぜひオーガニックという選択肢を加えてみてはいかがでしょうか?

代官山オーガニックコットン専門店 Organically
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