カラーコットンとは?

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2018.04.08

もともとは茶色やグリーンもあった

コットンには白の他に茶色やグリーンがあるのをご存知ですか?
今では白いコットンが一般的になっていますが、もともとは茶色やグリーンもありました。
しかし、染色等を施すのに、白いコットンの方が奇麗に染まるので白いコットンが主流になりました。
そして、茶色のコットンは全く生産されなくなってしまいました。
この白いコットンは環境に優しい製品になりません。
白い綿は製品になる前に漂白し、染色が行われるからです。
この行程のなかで大量の汚染水を流すことになります。

そこで、1980年代、サリーフォックスという女性が無農薬で育てるオーガニックコットンの栽培に着手しました。
昆虫学者の彼女は有機益虫(テントウムシ)などを用いて、農薬を使わず、オーガニックコットンの生産を商業的に生産出来るようにしました。
そして、彼女は川や海を汚す染色をすることなく、カラーコットンで色や柄が出せたらとカラーコットンを栽培し、ビジネスとして成り立つレベルの生産量に引き上げ、カラーコットンを復活させたのです。
それは、カラーコットンが栽培されなくなってから4000年振りのことでした。

しかし、現在カラーコットンの需要は少なく栽培を続けるのが難しくなって来ているそうです。
オーガニックコットンでも染色されたものが可愛らしく見えたり、華やかに見えるなど有利な面が多いのでカラーコットンがなかなか選ばれにくくなっています。
また、カラーコットンにはデメリットもあるのが現実です。耐光堅牢度と言って、光によって色の変化に耐えられるかどうかというものを見るものです。通常の染色は化学的な力によって色の変色がおこらないようにしていますが、これらの処理をしていない天然な状態のため、変色が生じてしまいます。天然染やデニムなどについても同じことが言えます。この色の変化なども味わっていただくのも楽しみと考えてだけたらと思います。 Organicallyではそんな貴重とも言えるカラーコットンを用いた商品も展開しています。
お客様にこのようなお話をすると、ほとんどの方が驚かれます。
そして、カラーコットンの商品を気に入って下さいます。
これからも染色を施す等の手を加えつつ、カラーコットンやオーガニックコットン本来の色も生かした商品づくりを心がけたいと思います。

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