2018.04.08
そもそもオーガニックという意味を調べてみると、「化学肥料や農薬を使わない」などの意味がありますが、「有機の、有機体の」とあります。
有機という意味自体には「生活機能を備え、生活力を持つこと。」とあります。
オーガニックであるということは、地球にある、水や光、土、動物、植物それぞれが健全な状態で活動し、それぞれが関係性を持つことで健全な自然環境や社会が保たれるという意味を持っています。
つまり、化学肥料を使わないから土地に優しい、人間に優しい、ということだけではなく、オーガニックであることは私たち人間も地球にある生命体の一つとして、お互いを尊重しながらあり続けることのできる唯一の方法と言えます。
オーガニック作物の一つである、オーガニックコットンは、一般的な綿を作る際に大量に使用されている農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料や益虫などを利用して栽培したものがオーガニックコットンです。これは農薬などが生まれる前に人々が普通に行っていた、昔ながらの製法です。
オーガニックコットンと呼ぶためには有機栽培の基準を満たし、第3認証機関の認証を得ることが必要です。
コットン自体を比べた時、オーガニックコットンとそうではないコットンに見た目の違いなどはほとんどありませんが、水質保全、土壌の活性化、二酸化炭素の削減など環境への負荷は軽減されます。また、農地で働く人への影響などの違いは歴然です。
オーガニックコットンと言っても、世の中に出回っているオーガニックコットンは様々です。オーガニック農法で育てられてはいるものの、製造過程では薬品などを使用してしまっているものもあります。せっかくオーガニックで栽培しても、製品にする際に効率的で低コストで仕上げる為に化学的な処理を行なっていることがほとんどです。
また、「オーガニックコットンを使用しています」と書いてあっても、どのくらいオーガニックコットンを使用しているかというのは不明です。はっきりと明記がない場合はオーガニックではない普通のコットンを混ぜてコストを下げている場合もあります。
オーガニックコットンと書いてあって、イメージが良いように思えても様々なものがあるということは知っておいた方が良いでしょう。