一般的なコットンの生産農家の平均寿命は35歳と言われています。
ファストファッションが実現できているのは、効率よく大量のコットンを生産できるように、沢山の農薬や化学肥料を用い、安い人件費で現地の人に働いてもらっているからです。
農家の人達は借金をして農薬等を買い、沢山の農薬を浴び、病に倒れてしまったり、借金を苦に命を落とす人などひどい労働状況です。非常に過酷な生活を強いられています。
フェアトレードとは国際協力や資金援助といった一方的な支援とは違い、途上国で作られる作物などを適正な価格で公正な取引を行うことにより、生産者の生活の継続的な改善を目標とする貿易の仕組みです。
一般的なコットンの生産農家の平均寿命は35歳と言われています。
ファストファッションが実現できているのは、効率よく大量のコットンを生産できるように、沢山の農薬や化学肥料を用い、安い人件費で現地の人に働いてもらっているからです。
農家の人達は借金をして農薬等を買い、沢山の農薬を浴び、病に倒れてしまったり、借金を苦に命を落とす人などひどい労働状況です。非常に過酷な生活を強いられています。
これらを解決するのがオーガニックコットンの生産です。
私達が使用するオーガニックコットンはbioReプロジェクトというフェアトレードプロジェクトのものを基本としています。
このbioReプロジェクトの認証オーガニックコットンが最も信頼性が高いと感じ、私達はこのオーガニックコットンを選びました。
bioReプロジェクトはスイスのREMEI社が中心となり、1991年からインド、1994年からタンザニアで始められました。
このプロジェクトの特徴は、単にオーガニックコットンを買い取るだけではなく、この地域で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みを構築している点です。
現在では、インドで8,000軒以上、タンザニアで2,000軒以上の契約農家を抱え、世界で最も大規模かつ、先進的なプロジェクトの一つとして知られ、数々の国際的な賞を受賞しています。
具体的には有機農業のサポート、子供の教育支援、生産者や地域の人々の健康のためのインフラ整備、就農のための資金援助、生産者の自立支援 などです。
オーガニックコットンの栽培から最終製品に至るまでのすべての工程において、環境に負荷を与えず、 社会的に公正なモノづくりを行っています。
それらの工程は、独立した第三者認証機関による厳しい検査を受け認証されています。
プロジェクトを円滑に進めるため「bioRe基金」が設立されています。基金はREMEI社及びその理念に賛同する法人、個人からの寄付金によって運営されています。
この基金を通して生産者とその人々が暮らす地域に様々な支援を行っています。
生産者たちが暮らす地域には学校がないところが多いため、通えるようになっても、それまで勉強した経験がないので、多くの子供たちが授業についていくことができません。
そのため、事前に教育を受けることができるAnimation Schoolを地域に作っています。
2014年時で18校のスクールが設立されています。
病院のない地域が多いので移動ドクターカーが寄付されました。
そこで、適切な医療を受けることができるようになりました。
また、bioRe基金が提供する薬は市場より5%安く、たくさんの人たちに利用してもらっています。
タンザニアでは乾季があるため、清潔な水を入手することが難しい地域が多く、そこで暮らす人々は何時間もかけて水を汲みにいきます。それらを解決するため、それぞれの地域に井戸を作る支援をしています。
通常のコットンですと、最初に大量の農薬や道具を買うために高い利率で借金をするしかありませんでした。
しかし、オーガニックコットン栽培への転換がスムースにいくように、3年間無利子の資金付与を行なっています。
家畜の糞を燃料に利用するバイオガスプラント設置の促進など
実際、このプロジェクトに関わる綿農家は皆幸せな生活を送ることが出来ています。しかし、それは綿栽培に携わる人のうち、ごくごく一部の人たちの話です。
オーガニックコットンの生産量が締める割合は2012年時、綿花全体の僅か0.7%だけでした。
目標10%ととしているところ、難しい状況が続いています。
大手企業などが、ブーム的に捉え、オーガニックコットンを買い占める様なことがあったのですが、オーガニックコットンはいろいろな取引が手間なのでやめて、農薬問題やフェアトレード問題を軽視した低価格な素材を取り入れる様になったことがあります。
コットン農家も大手企業に振り回され、意欲を失い、オーガニックコットン農業から他の作物に切り替えてしまいます。
また、遺伝子組み換えの種の普及が激しく、遺伝子組み換えでない種の入手も困難になって来ています。
バスタオルを一枚作るのに20坪ものコットンが必要だというのに、大手企業は低価格化に走り、1000円以下でTシャツやデニムが作られています。これでは地球は保ちません。
我々も一時のブームで終わらず、何十年と続けられるブランドになるよう、bioReプロジェクトと共にオーガニックコットンのフェアトレードを推進していきたいと考えています。
bioRe COTTONを原料とする製品には、このラベルを取り付けることができます。